
JVCケンウッドは6月13日、6月5日に発表されたJVCブランドのウッドコーンオーディオ「EX-HR5/7/9」の試聴会を開催した。前機種から約5年ぶりとなるモデルチェンジに至った背景や高音質再生へのこだわりなどが説明された。
同社では2003年からウッドコーンオーディオを展開。オーディオシステム市場の出荷台数は2004年の7000万台弱から2013年は1000万台強へと右肩下がりになる中、ウッドコーンオーディオの金額シェアは2013年11.3%を記録し、伸長を続けてきた。
ウッドコーンオーディオは、ほかのオーディオシステムとは異なる特徴を2つ持つ。1つは紙やプラスチック素材が主なる振動板の材質にウッド(木製)が使用されていること。もう1つがレコーディングスタジオ「ビクターエンタテインメント」のプロエンジニアたちが、音作りに参加していることだ。
そうして作られたウッドコーンオーディオは、レコーディング現場でも実際に使用されている。ビクターエンタテインメントでは30を超えるスタジオに導入されており「楽曲のイメージを変えず、創り手側の想いをそのまま伝えられるオーディオ」として認知されているという。
新モデルEX-HR9では、その位置付けをさらに高めた「音楽づくりのツールとして使用可能なパフォーマンス」を持つオーディオとしてのスペックを実現。音づくりの現場で求められる録音機材の違いも表現できるとして、試聴会ではダイナミックマイク、コンデンサマイク、リボンマイク、チューブマイクでそれぞれ録音したボーカルの音の聴き比べも実施された。
EX-HR5/7/9は、高音質デジタルアンプである「DEUS」とCDプレーヤー、FM/AMチューナを一体化したセンター部と、スピーカ部から構成されるオーディオシステム。
前モデルEX-AR3/5/7は2008年10月~2009年10月に発売されており、今回が約5年ぶりのモデルチェンジだ。EX-HR5/7/9には、5年分の音質技術の進化を盛り込むとともに、1月に発表されたハイレゾ対応モデル「EX-N70/N50」のノウハウも投入。ハイレゾの感動をCD再生でも再現できるレベルに仕上げたという。
ウッドコーンスピーカはHR3/9はフルレンジのシングルスピーカ、HR7には2ウェイスピーカを採用。通常2ウェイの方が良いとされるスピーカにおいて、最上位のHR9にシングルスピーカを用いているのも、ウッドコーンオーディオならではのこだわりだ。
HR9のスピーカには、9cmの異方性振動板が使用されている。これは振動板の表部分にチェリ―材を用いた十字の振動板を装着するもので、伝搬速度の向上に寄与する。このほかエッジ材料の改良やセンターキャップの形状変更、歪みを押さえた磁気回路など、高音質技術を凝縮。メイプル材を使用したウッドブロックや吸音材など、材質を突き詰めることで、高解像度と低音再生を実現したという。
これらのこだわりはHR5/7にも継承されている。上位モデルの2ウェイスピーカ「SX-WD200」のユニットを採用したHR7は、異方性振動板を裏面に配置し、ワイドな空間と解像度を実現。HR5は、無垢材のキャビネットを使用することで、小型ながら大きな音場を再現できるとしている。
レシーバ部には徹底した振動対策を施した。ワッシャには銅メッキネジと真鍮ニッケルメッキワッシャなど、異種の金属を組み合わせることで振動対策を実施。底面部分にもガタつきを抑える3点支持構造を採用しているほか、HR7/9では底部に9mm厚のMDF材をアークベースとして取り付けることで、振動を吸収できるという。
想定税別価格はHR9が11万円前後、HR7が10万円前後、HR5が8万円前後。HR5はすでに販売されており、HR9は6月20日前後には店頭に並べられる予定。HR7は8月上旬の発売を目指す。
東京書籍は6月9日、Windows 8用アプリ「高等学校デジタル教科書」シリーズをリリースした。
同アプリは東京書籍発行の高等学校用教科書をデジタル化したもので、各種アニメーションや動画、問題集なども収録した総合的なデジタル教材。ラインアップは「国語」「地歴公民」「数学」「理科」「英語」「情報」「家庭」の17タイトルで、iPad版と内容は同一。価格は3000円~6000円(税込)。
また、動画やアニメーションなどの機能を省いた「デジタル教科書 for school」シリーズも6月9日にApp Storeでリリース。こちらは「高等学校デジタル教科書」シリーズの半額程度で購入できる。[eBook USER]
米オクラホマ州の企業 ProTecht が、学校用の防災/防弾ブランケット Bodyguard Blanket を発表しました。見ためはヨガマットのようですが、軍用の防弾ベストにも使われる素材でできています。裏面には肩ベルトがあり、ランドセルのように背負ってその場にうずくまることで侵入者による銃弾などから身を守るという製品です。
日本ではあまり考えられませんが、米国では忘れる間もなく発生するのが学校などでの銃による殺傷事件。つい先月、カリフォルニア州南部で19人が死傷する銃撃事件が発生したばかりです。さらに最新のニュースによれば、この6月10日にもオレゴン州の高校で学生一人が射殺され、犯人も遺体で見つかる事件が発生しています。
学校での銃撃事件から子供を守る防弾ブランケットBodyguard Blanket、米企業が発表。1枚約10万円
ProTecht が発表した Bodyguard Blanket は、銃弾から身を守る道具として開発されました。学校に不審者が侵入したとき、子どもたちがこれを背負い、うずくまるように防御姿勢をとることで銃弾などから身を守れるとしています。
ボディガード・ブランケットの素材は約8mmの厚さをもつ超高分子量ポリエチレン Dyneema 繊維。防弾服などに用いられるケブラー素材よりも高い強度をもち、ライフル級の銃弾にも耐えるとされます。また、比重は水よりも軽く、加工のしかたによっては、ヘルメットや防弾ベストの内容物、航空機などの防弾パネルにも用いられます。
防弾性試験を紹介する動画では、9mmフルメタルジャケット弾や12番のショットガン(散弾)、.38スーパー弾などを使い、Bodyguard Blanket を銃弾が貫通しないことを示しています。
メーカーProTecht では、Bodyguard Blanket は米国内で発生した、学校での乱射事件で使われた銃のうち約90%に対応できるとしています。またオクラホマの土地柄もあってか、竜巻で発生するガラスの破片などの飛来物からの防御も用途のひとつです。(オクラホマ州は俗に Tornado Alley (竜巻通り)と呼ばれる、竜巻災害多発地帯のひとつ)。
とはいえ、銃弾を避けられるのはブランケットを盾にできる面だけ。装着の簡便性との兼ね合いでまずは頭部を優先するためか、写真をみてもわかるとおり脇腹などはガラ空きです。ブランケットの折りたたみかたを工夫すれば左右側面のカバーぐらいはできそうなうえ、まだまだ他にも改善の余地はありそうです。
形状や見ため、有効性を巡っては ProTecht の Facebook ページや動画などのコメント欄でも賛否を呼んでおり、「少しでも命が救われるならばいい」という肯定的なものから、「なんでわざわざ目立つ色にしたのか」といった改善すべき点の指摘、「(ブランケットの導入に予算を費やすよりも) 銃持ち込みや不審者の侵入を減らすことに使うべき」というそもそも論もあります。
なお、Bodyguard Blanket 1枚あたりのコストは約1000ドル。決して安いものではありませんが、メーカーでは学校に防災・防犯用シェルターを作ることと比べればはるかに安価であると主張しています。
ちなみに、乱射事件や銃による殺人事件が後を絶たないにもかかわらず、米国で銃規制が進まないのは、全米ライフル協会(NRA)や、米国銃所有者協会(GOA)といったロビー団体の影響力が強いからというのはよく聞く話。
昨年テキサス州で行われた NRA 提供のスポーツイベントでは、表彰式で優勝選手に拳銃が手渡され、空に向かって発砲するパフォーマンスが行われました。ところがこの表彰式の直後、会場内で男性が銃により自殺する事件が発生。折しも、コネチカット州サンディフック小学校乱射事件を受け、オバマ大統領が提出した銃規制法案審議中のできごとで、銃規制に賛成する人々の声も一気に高まりました。
それでも数日後、銃規制法案は採決で必要な賛成数を得られず廃案に。また数か月後には、先ほどと同じ会場で開催されたスポーツイベントで、何事もなかったかのように優勝選手による拳銃発砲パフォーマンスを決行するなど、NRA がその政治的影響力を見せつけた形に終わっています。
ロビー団体としてのNRAの主張は、武装は合衆国憲法の権利章典でも認められた市民の権利であり、犯罪から子供や家族を守る自衛のために銃の所持や携帯は認められるべきである、といったものです。