博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所は10日、「全国47都道府県メディア接触分析」の結果を発表した。全国47都道府県に住む生活者について、主要6メディア(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・PCネット・携帯ネット)の接触状況を分析調査した内容となっている。
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全国47都道府県の生活者のメディア接触は、7つのグループに分類されるという。その特徴から、「(1)アイランドマス」「(2)テレビ・ラジエリアン」「(3)テレビラバーズ」「(4)ネットシチズン」「(5)アベレージニッポン」「(6)ネットウェスタン」「(7)ラジエリアン」と命名されている。
(1)アイランドマス(北海道、青森県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県)は、メディア接触総時間がもっとも長い層。テレビ・新聞の接触が高く、北海道、四国、本州以外のエリアが中心となっている。
(2)テレビ・ラジエリアン(岩手県、山形県、長野県、宮崎県)は、ラジオ・テレビの接触が高く、ラジオが生活に根付いている層。ネットの接触は低く、農業が盛んなエリアが多い。
(3)テレビラバーズ(宮城県、秋田県、福島県、栃木県、群馬県、新潟県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、鹿児島県)は、テレビの接触と評価が高く、ネットの接触は低い層。東北、北関東、新潟、九州など米や酒の生産量が多いエリアだという。
(4)ネットシチズン(茨城県、埼玉県、千葉県、神奈川県、東京都、福岡県)は、PC・携帯ともにネットの接触がきわめて高く、その他のメディア接触は総じて低い。首都圏・福岡県といった都市圏エリアとなる。
(5)アベレージニッポン(富山県、石川県、福井県、岐阜県、山梨県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、鳥取県、島根県、岡山県、広島県)は、メディア総接触量がもっとも短い層。全体的な接触傾向は全国平均に近く、地理的にも日本の中心あたりに位置する。
(6)ネットウェスタン(大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、山口県)は、PCネットの接触が高いが、ネットだけでなく、新聞も高め。関西圏、山口といった西のエリアにその傾向が見られた。
(7)ラジエリアン(沖縄)は、移動手段がほぼ車といった交通事情の影響もあり、ラジオの接触が突出して高い、沖縄県に特有の傾向となっている。
調査期間は2013年10月20日~26日で、満15歳~69歳の男女個人28,826人から回答を得た。
Appleの小売り部門を以前統括していたRon Johnson氏は、スタンフォード大学ビジネススクールでのインタビューに答えて、実店舗とは販売チャネルというよりも体験であることを語った。
「Apple Storeは皆が訪れるための場所」とJohnson氏は語った。買い物をするための場所でなく、訪れるための場所だという。
そして、Johnson氏は、その裏付けとなるような数値を明らかにした。「毎日、Apple Storeを訪れる人100人のうち、品物を購入するのはたった1人」(Johnson氏)
ただし、同氏は、「しかし、Apple Storeは、モール内で最も賑わっている店舗だ」と付け加えた。
では、残り99人は何をしているのだろうか。自らとブランドとの関係性に身をゆだねている。Johnson氏によると、将来的に商店は、その実店舗を通してより親密さを生み出さざるをえないようになるだろうという。
実店舗の成功は、パーソナライズされた親密さという感情を拡大することにある。Johnson氏は、「Apple Storeは多くの意味で、物事が進むであろう方向の先駆けとなっている」と述べた。
Johnson氏は、J.C. Penneyの最高経営責任者(CEO)に就任するため、Appleを退職している。しかし、同氏にとって幸せな時間とはならなかった。Johnson氏は、何が失敗の原因と考えているかと質問されて、拍子抜けするほど正直に「傲慢さだ」と答えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので
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