米国の自動車大手、フォードモーターの大型ピックアップトラック、フォード『F-シリーズ』。32年連続で米国ベストセラー車に君臨する同車の中核車種、『F-150』が、米国でリコール(回収・無償修理)を実施する。
画像:フォード F-150
これは6月26日、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)が明らかにしたもの。「フォードモーターから、フォードF-150に関するリコールの届け出を受けた」と公表している。
今回のリコールは、電動パワーステアリングの不具合が原因。NHTSAによると、F-150の電動パワーステアリング機構のギア・モーター・ポジション・センサーの取り付けにミスがあり、パワーアシストが得られなくなって、事故につながる可能性があるという。
リコールの対象になるのは、2014年モデルのF-150。2014年5月下旬から、2014年6月中旬にかけて生産され、米国で販売された4629台が、リコールに該当する。
フォードモーターでは、対象車を保有する顧客に連絡。対策部品が用意できる7月上旬から、電動パワーステアリングのギアを交換するリコール作業を行うとしている。
《レスポンス 森脇稔》
日本通信が、7月10日から「スマホ電話SIMフリーData」を、ヨドバシカメラにて1~2万円台のSIMロックフリースマートフォンとセットで販売をする。
【Covia「CP-F03A」の画像】
スマホ電話SIMフリーDataは、月額1560円(税別、以下同)で利用できるSIMカード。通話料金は30秒あたり20円で、データ通信は200Kbpsに速度が抑えられている。1Gバイト340円、2Gバイト950円、3Gバイト1560円、7Gバイト2420円の高速データオプションを使えば、下り最大14Mbpsの3G通信や下り最大150MbpsのLTE通信が可能になる。一時的に高速データ通信が利用できる「Turbo Charge」(100Mバイト/300円か500Mバイト/1200円)や、SMSにも対応している。
セット販売されるスマートフォンは、Coviaの「CP-F03A」(1万8843円)、freetelの「FT132A BK SP」(1万2185円)、TJCの「StarQ Q5001」(2万4796円)。いずれもLTEには対応しておらず、3G通信をサポートしている。パッケージ代金(3000円)とのセット価格は割り引きされ、CP-F03Aが1万9222円、FT132A BK SPが1万3361円、StarQ Q5001が2万2370円となる。さらに10%のポイントが還元される。
エネルギー業界を標的として、産業制御システムのソフトウェアにマルウェアを仕込む攻撃が欧米を中心に発生しているという。米セキュリティ企業のSymantecが6月30日に報告した。攻撃側がその気になれば、電力供給網に対する妨害工作を仕掛けられる恐れもあるとしている。
Symantecによると、狙われているのは電力会社や石油パイプラインの運営企業、エネルギー業界向けの産業機器メーカーなど。被害企業はほとんどが米国や欧州、トルコなどに集中しているという。
攻撃を仕掛けているのはSymantecが「Dragonfly」と命名した集団で、現時点でスパイ活動や継続的なアクセスを目的として多数の組織に侵入しているという。オプションとして、電力供給網に障害を発生させたり妨害工作を仕掛けられる可能性もあると同社は警告する。
Dragonflyは、産業制御システム(ICS)メーカーのソフトウェアをリモートアクセス機能を持ったトロイの木馬に感染させ、ソフトウェアアップデート経由でICSを運用しているコンピュータにマルウェアをダウンロードさせる手口を使っていたとされる。
具体的にはICS機器メーカー3社のソフトウェアパッケージが利用された。このうちの1社は直後に問題を発見したものの、その時点で既にマルウェアに感染したソフトウェアが約250回ダウンロードされていたという。残る2社では推定10日間~6週間の間、感染ソフトウェアをダウンロード提供していた。
さらに、特定の幹部に狙いを定めてフィッシング詐欺メールを送り付ける手口や、業界関係者がよく使うWebサイトに不正なコードを仕掛ける「水飲み場攻撃」なども使われていたという。
Dragonflyは少なくとも2011年から活動しており、もっと以前から存在していた可能性もあるとSymantecは指摘する。当初は米国とカナダの航空防衛産業に狙いを定め、2013年初めごろからエネルギー業界に標的を切り替えたという。
ICSベンダーがWebサイトで配信するソフトウェアアップデートを利用してマルウェアに感染させる手口については、先にフィンランドのセキュリティ企業F-Secureも報告していた。