キャンバスマップルは、同社が開発するカーナビゲーション用ソフトウエア「マップルナビ(2014年最新版)」を、7月1日にユピテルが発売するポータブルナビゲーション「Yuru Teru(ゆるてる)」に提供すると発表した。
Yuru Teruは、ご当地キャラとポータブルナビがコラボした製品で、日本全国47都道府県より1体ずつのご当地キャラがポータブルナビゲーションに登場。さらに、静岡県浜松市では「出世大名家康くん」がキャラボイスでルート案内をする。
今回、ユピテル社に提供する「マップルナビ」は、2014年最新版地図を搭載しており、最新スポットの地図情報や施設情報、最新道路情報など、ドライバーが安心できる新鮮な地図データを提供。昭文社「まっぷるマガジン」などの旅行ガイドブックの情報約130冊分、約8万件の観光ガイド情報を収録している。
《レスポンス 纐纈敏也@DAYS》
ソフトバンクモバイルは6月24日、陸上自衛隊中部方面隊と災害時の相互協力を目的とした災害協定(陸上自衛隊中部方面隊とソフトバンクモバイルとの間の災害時における通信確保のための相互協力に関する協定)を締結した。
中部方面隊が管轄する東海、北陸、関西、中国、四国では南海トラフ地震の発生が予想されており、災害時における通信確保に向けた広範な相互協力を行い、迅速な復旧活動を目指す。なおソフトバンクは3月11日に防衛省と中央協定を結んでいる。
災害時に中部方面隊は、被災地における通信手段を確保するために活動するソフトバンクに対して、物資の輸送や各種施設・設備の使用、燃料・資材等の物資および機材の貸し出しなどの協力を行う。また、ソフトバンクは復旧・人命救助活動に必要な通信手段として、衛星携帯電話や携帯電話などの通信機器を優先的に提供。両者間で連絡体制を確立するとともに、協同訓練を年1回以上実施する。
協定の概要
・被災地の災害復旧活動に関する情報を相互に提供すること。
・陸上自衛隊中部方面隊が必要とする衛星携帯電話、携帯電話などの貸し出しをソフトバンクモバイルが行うこと。
・ソフトバンクモバイルの通信復旧活動において、ソフトバンクモバイル単独では被災地に入ることが難しい場合に、条件が許せば陸上自衛隊中部方面隊の車両やヘリコプターで、ソフトバンクモバイルの人員や可搬型基地局を運搬すること。
・連絡調整のための会議と、協同訓練を年1回以上実施すること。
ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labは6月24日、各国の捜査機関や情報機関向けに提供されている監視用ハッキングツール「Remote Control System」(RCS=別名Galileo)の実態に関する調査結果を発表した。AndroidとiOSを標的としたモバイルマルウェアも新たに見つかったとしている。
Galileoはイタリア企業のHackingTeamが開発し、「政府機関のためのハッキングスイート」として売り込んでいる。同社のWebサイトによれば、「暗号化をかわしてどんなデバイスからも情報を収集し、相手がどこにいようと監視を継続できる」機能を持ち、「ユーザーの目には見えず、ウイルス対策やファイアウォールにも検出されない」とうたっている。
Kaspersky Labは、Citizen Labなどと協力して数年前からGalileoの実態を調べ、世界40カ国以上に約320台のGalileo制御用サーバが存在する実態を突き止めたと報告。制御用サーバが見つかったとされる国は米国、カザフスタン、エクアドル、英国、カナダを筆頭に、日本も含まれる。
同ツールの一部として、AndroidとiOSを標的としたトロイの木馬も今年に入って見つかった。ソーシャルエンジニアリングや脆弱性悪用、端末の同期を利用するなどの手口を組み合わせ、狙った相手のモバイル端末に感染させていたという。
iPhoneの場合、マルウェアを仕込めるのは脱獄した端末に限られるが、過去にマルウェアに感染したコンピュータを通じて攻撃者が「Evasi0n」などの脱獄ツールを実行し、リモートから脱獄させてマルウェアを仕込むことが可能だという。
マルウェアは狙った相手の居場所の特定、写真撮影、カレンダーの予定の複製、電話やメールの傍受、Skypeなどの通信の傍受といった機能を搭載。バッテリーの消耗を防いで被害者に気付かれにくくする仕組みも実装され、例えば録音機能は特定のWi-Fiネットワークに接続している時や充電中のみ作動する。
マルウェアの被害者には人権活動家やジャーナリスト、政治家なども含まれるとKaspersky Labは指摘している。