ソニーは7月8日、HDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」および「HAP-S1」のアップデートを発表した。本体ファームウェアに加え、操作アプリ「HDD Audio Remote」や楽曲転送アプリ「HAP Music Transfer」のバージョンアップを含む大規模アップデート。楽曲管理をより正確に行うための機能追加が中心だ。
【他の画像】
●IPアドレスによる強制接続が可能に
まず楽曲転送ソフト「HAP Music Transfer」では、初期設定時にネットワーク内のHDDオーディオプレーヤー(HAP)が認識できないトラブルに対応した。同社によると、「PC側のファイアウォール設定などによって機器選択画面にHAPが自動的に表示されないことがある」という。こうした場合にHAPに割り当てられているIPアドレスを「HAP Music Transfer」上で直接打ち込むことで、機器を強制的に接続できるようになった。
なお、HAP側のIPアドレスは、メニュー内の「インターネット設定」にある「接続状態を確認する」で表示できる。
●アルバムからはみ出した曲を戻す
「HDD Audio Remote」では、同一フォルダ内の“アルバム統合”に対応した。例えば1つのフォルダとしてアルバムを転送したとき、HAP内でアルバム情報が分割されてしまい、1つのアルバムとして表示されないことがあった。これは、WAVなど楽曲自体がタグデータを持たず、楽曲情報サービスの「Gracenote」からアルバム情報をダウンロード・構築する際の不具合。
「例えばベスト盤に収録されている曲にはシングル盤がある。楽曲によっては、そちらの情報が付与されてしまい、ベストアルバムから外れてしまうケースがあった」(ソニー)。
こうした場合、今までも「ミュージック情報を編集」メニューでアルバム名、アーティスト名などを統一することで対応できたが、今回は操作がより簡単になった。「フォルダビュー」上の長押しで表示されるポップアップメニューに「アルバムを統合」が加わり、これを選択した後、同じフォルダの中にある“アルバムから外れてしまった曲”をドラッグ&ドロップで本来のアルバムに重ねればいい。
●アルバムやフォルダ単位でミュージック情報の再取得が可能に
また「HDD Audio Remote」ではアルバムやフォルダ単位でミュージック情報の再取得が可能になった。従来はトラック単位(1曲単位、ファイル単位)でしかミュージック情報の再取得はできなかったが、新たに「アルバム単位」「フォルダ単位」でも可能になった。複数の候補が見つかった場合は一覧を表示して選択できる仕様で、「ジャケットアート情報も一発で整う」(ソニー)という。
●2枚組アルバムのトラブルを解消
ディスク情報には「ディスク番号」の欄が追加された。例えば2枚組のアルバムを取り込んだとき、それぞれのディスクスに同じトラック番号が付けられているため、1枚目と2枚目の「トラック1」が並んでしまうことがあった。これを正しい順番で表示・再生するために利用できる。
いずれもGraenote側の精度が上がれば解消できる可能性もあるが、膨大な楽曲データの中には例外も多く、利用しているデバイスも多岐に渡る。
●スリープタイマー設定が細かく
このほか、プレーヤー本体のアップデートとして、2つの機能が追加されている。1つはインターネットラジオのPower On Resume(パワーオン・レジューム)が可能になったこと。最後にネットラジオを聞き、電源をオフにした場合、次回電源投入時に同じラジオ局が再生されるようになった。
もう1つは、スリープタイマー設定の改良だ。これまでは30分単位でしか設定できなかったが、アップデートにより、1時間以下は10分単位で設定することが可能になった。
[芹澤隆徳,ITmedia]
ソフトバンク・テクノロジーは7月8日、ミラクル・リナックスを子会社化すると発表した。31日付けで、ミラクル・リナックス株式の58.0%を約6億4000万円で取得する。オープンソースソフトウェア(OSS)に強いミラクル・リナックスの技術力をグループの事業に活用していく。
ミラクル・リナックスは国産Linuxディストリビューション「MIRACLE LINUX」の開発会社として2000年に日本オラクルの出資などで設立。現在はデジタルサイネージ事業なども展開し、2013年5月期は7億9000万円の売上高に対し4800万円の最終黒字だった。現在はNECとオービックビジネスコンサルタントが14.0%ずつ出資している。
ソフトバンク・テクノロジーはITソリューションにOSSを活用しており、ミラクル・リナックスの技術力との相乗効果を期待。特にIoT(Internet of Things)などの分野で子会社のサイバートラストが持つ認証ソリューションとの組み合わせで付加価値の高いサービスが提供できるとしている。
株式はミラクル・リナックスの佐藤武会長ら個人株主17人から取得する予定。ソフトバンク・テクノロジーはミラクル・リナックスに取締役数人を派遣する。
グループセブ ジャパンは、揚げ物・炒め物・煮込みなどの多彩な料理に対応し、脂肪分控えめのヘルシー料理を手軽につくることができるティファールブランドの調理家電「アクティフライ」を今秋発売する。税別価格は4万7037円。
【写真入りの記事】
熱風循環で食材をムラなく加熱し、パドルの回転で食材をムラなく混ぜ合わせる自動かく拌調理方式で料理を作ることができる調理家電。世界で700万台を販売し、今回、日本市場向けに機能をさらに強化して発売する。
揚げ物、炒め物からおやつまで日本の普段の食卓で好まれる多彩な料理を作ることが可能。最大99%オイルカットできるなど、ほんの少しの油で脂肪分ひかえめなヘルシー料理が手軽においしく作ることができる。
トンカツや唐揚げなどの仕上がりをカラッとさせたい揚げ物、焼きそばやチャーハンなどの炒め物、カレーやビーフストロガノフなど、ゆっくり火を通す煮込み料理の三つの調理モードを搭載。各モードには、調理温度・パドル回転数と自動事前設定を搭載し、一つひとつの料理を最適に調理できる。
見やすい液晶パネル、取り出すことができるセラミックコーティングのフライパン、調理の様子がひと目でわかる透明なフタを搭載する。サイズは、幅400×奥行き270×高さ250mmのコンパクト設計。重さは3.7kgで持ち運びや収納がしやすい。カラーは、家電量販店向けがホワイト、GMS、百貨店、ウェブ、テレビショッピングなど向けがレッド。一部のパーツは、食器洗い機に対応する。オイルスプレー、別冊オリジナルレシピブックが付属する。