PCディスプレイ市場で、いま注目のキーワードが「4Kディスプレイ」だ。解像度3840×2160ピクセルに対応するハイエンドディスプレイという位置づけで2013年にはカラーキャリブレーションやAdobe RGB、sRGBで表示できる色域の広さを訴求するモデルを中心に新モデルが登場していた。ただ、高機能モデルだけに、価格も30型モデルで30万円台と、コンシューマーユーザーが購入候補とするにはまだまだ高い状況だった。
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しかし、2013年の年末から2014年の第一四半期に実売価格が10万円台、または、10万円を切る製品が4K対応モデルでも登場するようになり、ここにきてコンシューマーユーザーの注目が一気に高まってきている。ディスプレイベンダーも低価格の4K対応モデルを2014年の初めに発表しているが、そのモデルがようやく出荷を始めている。
PC USERでも、デルやASUSTeK、レノボ・ジャパンなどの4K対応ディスプレイをニュース記事として紹介しているが、いかんせん、発表から出荷開始まで時間がたっているモデルも少なくない。
そこで、この記事ではこれまでPC USERで紹介してきた4K対応ディスプレイをまとめてみた。個人でも予算を気にせず周辺機器を購入しやすいこの週末に、4K対応ディスプレイも検討候補に加えてみてはいかがだろうか。
デル「P2815Q」
P2815Qは3840×2160ドット表示に対応した28型ワイド液晶ディスプレイだ。TNパネルやリフレッシュレート30Hz表示とスペックを抑えており、金融や設計、地図、測量など膨大な情報を一度に表示することで生産性が上がるデスクワークに向く。映像入力はDisplayPort 1.2、Mini DisplayPort、HDMI 1.4(MHL 2.0)の3系統を搭載するほか、DisplayPort出力も装備し、DisplayPort対応機器のデイジーチェイン接続に対応する。直販価格は6万9980円(税込)だ。
レノボ「ThinkVision Pro2840m Wide」
レノボの「ThinkVision Pro2840m Wide」は、アスペクト比16:9となる3840×2160ピクセル表示に対応した高解像度対応モデルで、“7万円台”の価格を実現している。輝度は270カンデラ/平方メートルで応答速度は5ミリ秒。映像入力インタフェースとして、DisplayPort×1、Mini-DisplayPort×1、HDMI×2を搭載する。
ASUSTeK「PB287Q」
ASUSTeKの「PB287Q」は、3840×2160ピクセル表示、および、最大約10億色表示に対応する28型ワイド液晶ディスプレイだ。、TNパネルを採用したモデルで、DisplayPort 1.2接続時にはリフレッシュレート60Hz表示もサポートする。そのほか画面のチラつきを解消する「Flicker-free」機能や、ピクチャーインピクチャー/ピクチャーバイピクチャーでの複数画面同時表示も利用可能だ。映像入力インタフェースは、DisplayPort×1、HDMI 1.4×2(うち1ポートは MHL2.0接続対応) 。予想実売価格は7万9920円(税込み)。
アイ・オー・データ機器「LCD-M4K281XB」
28型ワイド液晶ディスプレイの「LCD-M4K281XB」は、解像度が4K(3840×2160ピクセル)のモデルだ。価格はオープンで、実売予想価格は7万4800円(税別)前後。7月下旬から出荷を始める予定だ。多数の入力端子を持つモデルで、DisplayPort×2、HDMI×2(うち1つはMHL対応)、アナログRGB×1を搭載している。Picture In Picture(PIP)や、表示を分割(最大で4分割)させるPicture Out Picture(POP)機能にも対応する。
アイ・オー・データ機器「USB-4K/DP」
アイ・オー・データ機器の「USB-4K/DP」は、PCのUSB端子に接続して、アダプタにディスプレイを接続すると解像度が4K(3840×2160ピクセル)の画像を表示できる。ディスプレイとの接続端子はDisplayPortだ。リフレッシュレートは30MHzにとどまる。価格はオープンで、実売予想価格は1万4300円(税別)前後。7月中旬から出荷をはじめる予定だ。
デル「UP2414Q」
UP2414Qは、3840×2160ドット表示に対応したIPSパネル採用の23.8型ワイド液晶ディスプレイで、最大約10億7400万色の多色表示に対応する。内部12ビット処理機能を搭載し、表示色域はAdobe RGB 99%/sRGB 100%を実現している。映像入力インタフェースとしてHDMI、DisplayPort、Mini DisplayPortの3系統を備える。同社直販価格は12万9980円から(税込み)。
デル「UP3214Q」
4K対応の31.5型ワイド液晶ディスプレイで。3840×2160ドット(4K)の31.5型IGZO液晶パネルを採用する。12ビット内部処理による最大10億7400万色の10ビット表示に対応し、色域はAdobe RGBカバー率99%、sRGBカバー率100%だ。映像入力インタフェースはHDMI、Mini DisplayPort、DisplayPort 1.2aを搭載する。従来の価格は29万9980円(税込)だったが、6月2日に価格を引き下げて19万9980円(税込)となった。
NECディスプレイ「MultiSync LCD-EA244UHD-BK」
NECディスプレイの「MultiSync LCD-EA244UHD-BK」は、3840×2160ドットの高解像度表示をサポートした23.8型ワイド液晶ディスプレイ。IPSパネルを採用したモデルで、“Adobe RGB相当”の広色域表示をサポートした。映像入力は計6系統(DVI-D×2、HDMI×2、DisplayPort×2)を搭載しており、複数画面の同時表示にも対応。表示パターンは中央分割や3画面分割/4画面分割などもサポートしている。
ASUSTeK「PQ321Q」
ASUSTeKの「PQ321Q」は、IGZO液晶パネルを採用する液晶ディスプレイで、3840×2160ピクセル表示に対応するほか最大約10億色表示もサポートした。4K時の最大リフレッシュレートは60Hzとなっている。映像入力インタフェースは、DisplayPort 1.2×1、HDMI 1.4 (HDMIデュアル接続対応) ×2を搭載する。実売価格は30万5370円だ(税別)。