
今、日本ではいろいろな国のワインが楽しめて幸せです。バリエーション豊かで、え、ここもワインつくっていたの!?と僕を驚かせます。
今だからこそ多くのワインが偏見なく楽しまれていますが、昔はそんなことありませんでした。
ワインといえばフランス!!フランスワイン以外受け入れません!!
今でもそういう方をたまにお見かけしますが、とても残念です。
アメリカ、ニュージーランドなどの新しくワインをつくりはじめた国を新世界と呼び、昔からワインを作っていたフランス、イタリアなどを旧世界と呼びます。
日本のワインの評価も歴史的な関係で低いですが、今では感動するワインをたくさんつくっています。
ワインに対して先入観を持つことが一番いけないことだと僕は思います。
その行為は、自分の可能性を潰してしまうことにもつながります。
ワインと向き合うときは、先入観なく素直な気持ちで向き合ってもらえたらきっと今まで以上に感動に出会えるはずです。
ワインの歴史の中で1976年は、大切な年でアメリカワインの歴史を変えた年で、パリスの審判と呼ばれています。
ブラインドテイストでフランスのワインとアメリカのワインをワインの重役たちが飲み比べ、なんとアメリカワインが圧勝したのです。
その時代、アメリカのワインの評価は、大変低く、酔いたいときに飲む安酒のイメージでした。そのイメージを覆す事件だったのです。
今回その中のワインの白ワインを紹介したいと思います。「シャトー・モンテリーナ シャルドネ」(参考価格5000円前後)。少し高いワインに思えますが、本当に感動させられたワインの中の一つです。
このワインを飲むときは6時間以上前に抜栓してください。そうするとワインのポテンシャルが十分に引き出せます。(デキャンタがあればデキャンタすべきワイン)
静かに輝くイエローグリーンのディスク。パイナップルやレモン、梨のコンポート、ブリオッシュやタルトの香りを感じる。味わい自体はふくよかでドライに仕上がっている。
なんとも思慮深いワインなんだろうか、しっかりと静かに自分の存在をしらしめる。
このワインからは、情熱が強く感じられる。ワインのイメージは無口だけどあたたかな父。
その大きな手、大きな背中。その背中を見て、その背中を目指して僕も歩いて行くのだろう。
いつかその背中を超えることを夢見ながら。今回高いワインの紹介になってしまったが、ぜひこのワインを試してほしい。
ワインは、あなたの大切な人、家族、仲間。これから、大切な人になる人々。そんな人達と分け合いながら飲むお酒だと思います。
僕の選んだワインが、あなたの幸福の一つになりますように。
■吉原竜之介(よしはら・りゅうのすけ) 1988年4月26日茨城県出身。20歳の時にワインに魅了される。サントリーの子会社でバーテンダーを経験し、ヨーロッパへ。2012年でソムリエ試験に合格し、本格的にワインの道へ。自分で選んだ選りすぐりのワインでワイン会を開催。現在は東京・銀座のシノワで勤務中。