漫画家・赤松健さんが主催するマンガ配信サイト「Jコミ」で、6月19日より福井英一「イガグリくん」の配信が始まっています。福井氏は1954年に亡くなっており、死後60年が経過し著作権はすでに消滅。Jコミでの著作権消滅作品の配信は今回が初となります。
生前は手塚治虫氏のライバルとも呼ばれたものの、1954年に33歳の若さで急逝。「イガグリくん」は氏の代表作で、格闘マンガ・スポーツマンガの原点とも言われる作品です。赤松さんによると、「イガグリくん」の広告収益はいったんプールされ、今後の「漫画文化の発展のために利用される予定」とのこと。
著作権切れ作品の配信と言えば「青空文庫」が有名ですが、漫画の場合文化的にまだ若く、まだ作者の死後50年経った作品は少ないというのが現状。赤松さんは「青空文庫のように『著作権の切れた古いマンガ』をJコミに収録していきたい」「今回の『イガグリくん』は知名度的にも良いケース」とコメントしています。