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WWDC直前、iOS 8での進化のポイントを先読み - 松村太郎のApple先読み・深読み - newssabandon

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2026.01.11|コメント(-)トラックバック(-)

WWDC直前、iOS 8での進化のポイントを先読み - 松村太郎のApple先読み・深読み


●iOS 8で期待される機能
いよいよ6月2日に、Appleの年次開発者イベント「WWDC 2014」が開催される。例年、Mac向けのOS X、iPhone・iPad向けのiOSがバージョンアップされ、新しい機能やAPIが披露される。向こう1年間、MacやiPhone・iPadに向けてアプリを作っている開発者にとって、どんなことができるようになるのか、Appleとそのエコシステムのトレンドがどこへ向かうのかを知る貴重な場だ。

開発者向けであるため、基調講演でも技術的な解説が加えられる一方で、過去、iPhoneやMacなどの新製品が発表される場にもなっているため、開発者以外の一般のユーザーからも注目を集めるイベントとなった。なお、今年は日本時間で6月3日午前2時から、Appleのウェブサイトでライブ配信が行われる予定だ。

以下、現在インターネットで指摘されているiOSに噂される新機能と、個人的に期待している機能向上についてまとめてみた。おそらく今回のアップデートでも、100から200の新機能やSDKが追加されることになると思う。順当な進化から、少しアグレッシブなアイディアまで、みなさんの手元にあるiPhoneを眺めながら考えてみていただければと思う。

●ホームボタンのタッチ回数を減らせるか? iOS そのものの機能
iPhoneやiPadを使っていて、操作やデザインのシンプルさで飽きがこない点で筆者は気に入っているが、そのシンプルさをキープしつつ、もう一歩深められれば、よりシンプルな操作を実現できるのではないか、と思う場面もある。

テーマは、いかにホームボタンに触れずにすむようになるか。つまり、アプリを終了して別のアプリを立ち上げたり、アプリの切り替えを行わずに、ふと出てきたやりたいことをすませることができるか、だ。

・通知から返信

筆者がiPhoneを使っていて、必ずホームボタンに触れるのは、メッセージを着信したときだ。iOSに搭載された通知センターは、画面上部でメッセージの着信を教えてくれる。これをタップすると、iOS標準のメッセージアプリやLINE、Facebookメッセンジャーなどのアプリが開き、最新のメッセージに返事が書ける。しかしもしも直前までSafariなどでウェブを閲覧していた場合、ホームボタンを2度押ししてもとのアプリに戻らなければならない。

それを改善してくれるとすれば、通知センターでメッセージを受信したとき、タップしてそのまま返事を書けるようになればよい。実はこの機能は、OS X Mavericksにはすでに搭載されており、メッセージやメールを画面右上で受けた際、「返信」ボタンをクリックすれば、その通知の画面に返信欄が表示され、アプリを開かず返事が書ける。

現在画面に1つずつしかアプリを開くことができないiOSにおいて、アプリを切り替えずに作業がこなせるようになることは、非常に大きなメリットがある。

●ホームボタンのタッチ回数を減らせるか? iOS そのものの機能
・複数のアプリを1つの画面に

前項で「画面に1つずつしかアプリを開けない」と書いたが、特にiPad向けには、この部分を変えてはどうだろう。WWDCが近くなって米国のApple系ブログメディアで伝えられるようになったのが、マルチウインドウ機能だ。

筆者はこの原稿を、iPad miniとロジクールのBluetoothキーボードを使って、ATOK Padで書いているが、Safariでウェブを検索したり、Pocketでクリップしてあるニュース記事を振り返ったりする。その際、やはりホームボタンを2度押ししてアプリを切り替える必要がある。もっとも、ロジクールのキーボードの右上にはホームボタンが用意されていて、本体に手を伸ばさなくてもすんでいる。

iPadの画面を分割して、ATOK PadとSafariを同時に表示することができたら、アプリの切り替え作業が必要なくなり、作業効率が上がるのではないか、という意見には筆者も大きくうなずくことができる。

その分割方法だが、水平、垂直方向に真ん中でばっさりと分割してもよいだろう。境界線をドラッグしてサイズを変えられるようにすることも自然な流れといえる。その場合、OS XのMission Controlのように、ホームボタンを2度押しして、マルチタスクの画面を表示した上で、どのアプリ同士を画面に表示するか、あるいは分割を解除するかを操作できるようになれば良さそうだ。

ただ、もう少しiOSらしい方法も考えることができる。現在配信されているiOS向けの多くのアプリは、iPhoneとiPadの両方に対応している。そして、iPadの方がiPhoneよりもが面がはるかに大きい。このことから、同時に起動するアプリについてはiPhone向けのUIで小画面として起動する、という方法もあるだろう。あるいはそれを「ウィジェット」と呼ぶかもしれない。

・地図の公共交通機関対応

これについては、あまりコメントはない。iOS 6でAppleが独自の地図へ移行して、以前として進化の過程であることはわかっているが、少なくともGoogleマップでできていたことに追いつけるよう、電車、バスを交えた経路検索をお願いしたいところだ。 電車を乗り換えて30分で行けるはずの場所を検索するとき、「徒歩で2時間」という絶対に採用しない罰ゲームのような候補は、もう見たくないのだ。

●外部連携を強化する - Healthbook
○Healthbook

ウェアラブルデバイスに必然性を持たせる手段の1つとして、健康管理の機能がある。Nike FuelbandやUP by Jawboneといったリストバンド型デバイスに加えて、Wi-Fiでつながる体重計やGPSを活用したジョギングアプリなど、既に様々なデバイスやアプリが登場している。

ユーザーは、ついになっているデバイスとアプリを選んで利用しなければならない。例えば、アプリはNike+を使いたいが、リストバンドはUPを使いたい、といったプラットホーム横断的な活用はできない。また、iPhoneそのものの加速度センサーも、持っている人の健康管理とは別の目的で、ユーザーの活動状態を監視・取得しており、Facebookに買収されたMovesはこのデータを使って詳細な活動記録を記録していた。

Appleのウェアラブルデバイス参入の噂とセットで、ウェアラブルの必要性を喚起する健康管理機能をiOSのプラットホームに取り込むのではないか、と指摘されている。Passbookになぞらえて、Healthbookと呼ばれるこの機能は、上記のような健康管理のデバイスやアプリのデータを統合して管理できるようにするかもしれない。

例えば、iPhoneそのもの、あるいはAppleが登場させるかもしれないウェアラブルデバイスで取得した活動情報を、Healthbookを通じて他のアプリで解析する、といった活用方法が期待できる。その際、バッテリーの消費もより効率化されるとよい。

●外部連携を強化する - 決済機能
○決済機能

Healthbookに並んで、長らく指摘されているのが、AppleがApple IDを背景とした決済サービスを始めると言う点。既に実店舗のApple StoreではアプリとApple IDを活用した決済システムを導入しているが、このエンジンを他のリアルやオンラインの店舗に拡大させていくというアイディアだ。ちなみにこの領域ではAmazonやGoogleが先行しており、リアル店舗ではSquareが幅をきかせている。

決済機能と合わせて、NFCの導入についても指摘されている。既にGoogleはAndroidデバイスに多数搭載されているNFCと決済機能を結びつけるGoogle Walletアプリを提供しているが、米国で筆者が住んでいるバークレー市で利用できる店舗は、バークレー発祥でスターバックスの原型となったコーヒーチェーンのPeet's Coffee & Teaくらいしか見当たらない。つまり、使われていないということだ。

iPhoneやiPadにNFCが搭載されてももちろん使い道を作れるだろうが、Appleが全米中のお店にNFC端末を配って歩くかどうかは疑問だ。普及速度の遅いもの、すでにiPhoneやiPadを使っている人たちに更に出費を求めなければ普及できないものを、Appleは選ぶだろうか。

それこそ、AppleはSquareを買収してしまえばいいのに、と思う。リテール店舗での素早い普及を考えると、もうやめてしまったSquareの位置情報を活用した決済機能「Square Wallet」の方がスジが良さそうだと筆者は感じている。

例えば、レジとなるiPadやiPhone、iPod touch端末がiBeacon発信機となり、GPSとBluetoothで店舗内にいることをダブルチェックして、Touch IDで支払い、という手順は、店舗側の投資も最小限で済み、決済端末にiPhoneをタッチするという不格好な動作も必要ない。

●プラットホームの進化でよりスマートな生活に - Siri SDK、MacとのAir Drop
○Siri SDK

iPhone 4Sで音声アシスタントのSiriが登場して試した瞬間、筆者は「将来、様々なアプリがSiriから利用できるようになる」と直感した。直近ではApple純正のアプリ「Podcasts」がSiriに対応し、声でPodcast再生の指示が出せるようになった。ジワジワとSiriに「命令できること」が増えており、これがサードパーティの開発者に拡大されるのではないか、と考えている。

メガネ型のウェアラブルデバイス「Google Glass」も、基本的に声で操作する仕組みになっているが、Glasswareと呼ばれるアプリを追加すると、声で命令する「動詞」が増えていく点が面白い。初期は「Google」(検索しろ)、「Take a picture」(写真を撮れ)、「Record a video」(ビデオを録画しろ)といった基本的な動詞しかないが、例えばEvernoteアプリを入れればノートにメモしろ、という命令が増えるし、Facebookアプリなら写真などをシェアしろと指示できる。

無数にあるアプリで、同じ動詞を共有する可能性もあり、そこをどうするかは考え物だが、できれば、Siriには、今ユーザーが何をしているか、という状況を把握して、命令を最適にこなしてくれるようになると嬉しい。

○MacとのAir Drop

筆者はiPhoneやiPadにMacのファイルを取り込みたい場合、iPad登場当初から愛用しているGood Readerというアプリを利用している。iPadそのものをファイルサーバとしてWi-Fi経由でMacからファイルを送り込んだり、Dropboxにあるファイルをダウンロードしたりでき、ケーブルでつないで同期、といった手間は省けている。

しかしiPhoneやiPadからMacにファイルを送りたい場合は、メールやDropbox、Evernoteといったサービスを経由しなければならず、iPhone間で多用するようになったAir Dropに比べるとスマートとは言えない。Macに対しても、Air Dropでファイルを送れるようにして欲しいところだ。

●プラットホームの進化でよりスマートな生活に - iCloudの容量アップ
○iCloudの容量アップ

筆者の友人から時折、「iCloudの容量がいっぱいになってしまったんだけれど、どうしたらいい?」という質問がくる。iCloudは、Apple IDあたり、5GBまで無料で領できるオンラインストレージを提供しているが、長くiPhoneやiPadを利用していると、この容量では足りなくなってしまうことは頷ける。

相談してくる人は、多くの場合、カメラロールもiCloudで丸ごとバックアップしていることが多い。その際、フォトストリームをONにした上で、直近1000枚の写真がアップロードされるのを待って、端末内の写真をパソコンに取り込むか、残しておきたい写真を選んで共有フォトストリームを作った上で、設定のiCloudバックアップの項目で「カメラロール」を外すと、安全に空き容量を増やすことができるはずだ。

しかしいつまでも5GBのままでよいか、といわれるとそうではないだろう。1人あたり5GBしかないから、バックアップ以外の他の用途での利用に気が進まない、という側面もある。ユーザーを多数抱えるAppleが無料でストレージを拡大することは大きな負担になるかもしれないが、ぜひ取り組んで欲しい分野だ。

ちなみに、GoogleはGmailやGoogle+フォト、Googleドライブなどで利用できる1人あたりのストレージを15GBに拡大した。Google+フォトについては、一辺最大2048ピクセルの縮小写真であれば、無制限にバックアップが取れる。これはiPhoneやiPadからもGoogle+アプリを入れれば利用でき、おすすめだ。

●どんな機能があると便利か、考えながら使いこなそう
iOSにまつわる8つの進化の噂や筆者の要望をまとめてきた。これらに加えて、非常に細かいのだが、ビデオ撮影中の一時停止機能もぜひお願いしたいところだ。最近、写真に加えてiPhoneでビデオを撮影することが増えてきたが、1本のビデオに複数のカットを、iMovieなどの編集アプリを介さずに入れたい場合、この録画中の一時停止機能が便利なのだ。

AppleのWWDCで、これらのアイディアが実現されるかどうかはまだわからない。そして、こうした予測を上回る素晴らしい方法で、諸問題を解決してくれることも嬉しいサプライズとなるはずだ。

もちろん便利に使えることが重要なのだが、ユーザーである我々も、どうすればより便利になるか、ということをAppleやアプリ開発者にフィードバックする感覚で、考えながら使っていくことによって、より深く活用できたり、そうした要望の実現を近づけることになるだろう。

松村太郎(まつむらたろう)
ジャーナリスト・著者。米国カリフォルニア州バークレー在住。インターネット、雑誌等でモバイルを中心に、テクノロジーとワーク・ライフスタイルの関係性を追求している。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ビジネス・ブレークスルー大学講師、コードアカデミー高等学校スーパーバイザー・副校長。ウェブサイトはこちら( www.tarosite.net )/ Twitter@taromatsumura

(松村太郎)

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2014.06.02|コメント(-)トラックバック(-)
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