
●Nokia買収の裏に隠された思惑 その1
米MicrosoftのWindows OSの一部無償化は、同社の戦略を大きく転換するものとなる。OSの一部無償化でMicrosoftは何を狙うのか。どのような意味を持つのだろうか。ライター海上忍氏に記してもらった。
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Windowsが条件付きで無償化される。無償提供の対象はOEMとODM、デバイスは画面が9インチ未満のスマートフォンとタブレットに限定されるということは、先行するAppleやGoogleへの挑戦状と受け取っていいはず。遅きに失した、という厳しい意見も聞こえてきそうだが、市場にさらなるイノベーションと競争を促すプレイヤーの「本気」は評価されるべきだ。
この決定が下された時期は不明だが、Windowsという巨大プロダクト群を抱える事業部門はもちろんのこと、Officeなど関連製品をも含む全社横断的な決定であることは確かだろう。数日前に「Office for iPad」の無償配布を開始したばかりだが、Office for iPadの件はサンフランシスコで開幕する「Macworld / iWorld」にタイミングを合わせたと考えるべきで、日数を空けて発表することで宣伝効果アップを狙ったに過ぎない。
無償化という決断には、当然ナデラ新CEOの意思も反映されているはずだが、就任から2カ月弱という日の浅さからすると、決断自体はバルマー前CEOのときに固まっていたと推測される。ナデラ体制に変わり加速した可能性はあるにせよ、アプリ「Office for iPad」の開発が一朝一夕には終わらないことを思えば、水面下で準備は着々と進められていたと考えるのが妥当だ。つまり、既定路線だったといえる。
●Nokia買収の裏に隠された思惑 その2
そう考えると、2013年9月に発表されたNokia買収も説明がつく。2013年のOS別スマートフォンシェア(Strategy Analytics調べ)におけるMicrosoftが占める割合はわずか3.6%、Nokiaの買収によりMicrosoftは携帯電話/スマートフォンの設計チームと生産設備、マーケティング部門や販売網を掌中に収めたわけだが、先行するiOSとAndroidはOSを実質無償提供している。その半ば寡占化された市場へ割って入るには、OSの無償化ですら十分とはいえないが、Nokiaのリソースを生かせばスタートラインに立つことはできる。それだけのシェアだから売上高の減少幅も知れている、という割り切りがあったのかもしれない。
一方、デスクトップOSにおけるMicrosoftのシェアは変わらず高く、Windows全バージョンを合計すると9割にも達する。Microsoftの売上はコマーシャル部門(企業向けのサーバやクラウドサービス)とデバイス&コンシューマ部門(一般消費者向けWindowsおよびOffice、Xboxや各種オンラインサービス)が二本柱だが、コマーシャル部門の好調はWindowsの圧倒的シェアに支えられているところが大きい。未開拓の分野を攻めつつ、デバイスとサービスから成るビジネス体系に移行するまでWindowsのライセンスビジネスを守ることが、暗に求められているだろうことは想像に難くない。
○注目の「Universal Windows Apps」
Office for iPad発表の席でナデラ新CEOが言及した言葉に「A Cloud for Everyone on every device」がある。邦訳すれば「クラウドをあらゆるデバイスですべての人に」となるが、そこには新体制Microsoftの目指す方向性が込められている。そしてその方向性は、Windowsの一部無償化とあわせて発表された「Universal Windows Apps」と密接な関係がある。
●Windows OSの一部無償化の評価
Universal Windows Apps(以下、ユニバーサルアプリ)は、Windows 8.1向けアプリとWindows Phone 8.1向けアプリで共通のランタイムを採用することにより実現。統合開発環境にはVisual Studios 2013が用意され、開発言語にはC#とC++、JavaScript/HTML5を使用できる。一種のクロス開発環境であり、PCやタブレット、スマートフォンなど複数のデバイスに最適化されたアプリを一気通貫に開発できることがメリットだ。
この仕組みはiOSとOS Xの関係と少し似ているが、根本的な部分で異なる。前述したとおり、ユニバーサルアプリは共通のランタイムを使用するため、プラットフォームごとに異なるプロジェクトを用意してコードを書き分ける必要がないのだ。すべてとはいかずとも(実際にはいろいろありそうだ)、コードの大半を共有できることのメリットは大きい。Microsoftはユニバーサルアプリの機構をXbox OneやWindows for IoT(Internet of Things)にまで広げる意向を示しており、そうなれば「クラウドをあらゆるデバイスですべての人に」の実現に大きく貢献することになる。
Microsoftが下した「Windows OSの一部無償化」という決断は、今後コンピューティングにおける裾野の部分を担うスマートフォン/タブレットに確たる地歩を築く、という狙いに一定の効果をもたらしそうだ。まずは端末とユーザを増やす必要があるが、その際は買収を完了したNokiaのリソースが生きてくる。魅力的な端末を提供できるかどうかも含め、無償化後第一弾となるWindows Phoneの発表を待ちたい。
(海上忍)
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《レスポンス 纐纈敏也@DAYS》
スマートフォン、または、タブレットと、新しいデバイスを購入する機会が多い新年度になった。スマートフォンを購入したユーザーが、一緒に用意する周辺機器がスマートフォンケース、そして、モバイルバッテリーだ。
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モバイルバッテリーは、大容量モデルを選ぶユーザーと携帯しやすいスリムでコンパクトなモデルを選ぶユーザーに分かれる。大容量バッテリーでは、多くのモデルが容量1万mAhを超え、重さは300グラム前後が基準となってきた。大容量モデルを使いたいユーザーの場合、最近増えてきたタブレットも充電したい。この場合、充電出力インタフェースで、出力電流が2.1A以上に対応していることが望ましい。ほとんどの大容量モバイルバッテリーは、出力用に2基のインタフェースを用意して、そのうち1つは2.1A出力に対応している。
一方で、最近になって容量より軽さを重視するモバイルバッテリーユーザーも増えてきた。このようなユーザーでは、カバンに収納しやすいボディ形状、特に薄くてコンパクトなモデルを好む傾向にある。スリムコンパクトといっても、容量が5000mAh前後のモデルも多い。この場合、重さは150グラム前後というのが標準だ。容量が2000mAhクラスになると、重さは100グラムを切って60~70グラム前後となる。
ここでは、ITmedia Mobileで2013年12月から2014年4月までに紹介したモバイルバッテリーから、1万mAh前後の大容量モバイルバッテリーとスリムボディで容量が5000mAh前後、または、2000mAh前後で重さが70グラム前後のモデルをまとめてみた。スマートフォンやタブレットを購入して一緒に買いたいモバイルバッテリーで迷っているユーザーは、この記事を参考に自分の使い方にあったモバイルバッテリーを選んでいただきたい。
●ぼくは!大きいのが好きだー! 大容量モバイルバッテリー
フォーカルポイント「mophie powerstation XL」
フォーカルポイントの「mophie powerstation XL」は、iPadを2台同時に充電できる2つの高出力ポートを搭載した、1万2000mAh容量のモバイルバッテリーだ。最大2.1アンペアのUSBポート×2と高性能バッテリーセルの採用により、接続した機器に応じて電力供給をコントロールすることが可能。ボタンを押してバッテリー残量を視覚的に確認できる4つのLEDインジケータランプも備えている。本体充電用にはMicro USBポートを使用している。サイズは約72(幅)×約114(高さ)×約23(奥行き)ミリで、重量は約439グラム。
サンワサプライ「700-BTL012BK」
サンワサプライの「ノートパソコン用モバイルバッテリー(充電器・大容量12000mAh・2ポート出力・ノートPC・iPad・iPhone・タブレット・スマホ対応) 700-BTL012BK」(以下、700-BTL012BK)は、容量12000mAhのモバイルバッテリーだ。ノートPC用に9種類の変換プラグが付属する。また、ノートPCに合わせてDC出力12V/16V/19Vでの電圧値を変更可能。USB出力ポートは2.1Aと1Aの2つを備え、タブレット/スマートフォンの2台同時充電も行える。サイズは78(幅)×170(高さ)×18(厚さ)ミリで、重さは約373グラム。価格は9980円。
アユート「Power bank 8000mAH」
アユートの「Power bank 8000mAH」は、スリムなアルミデザインケースに容量8000mAhのリチウムポリマーセルバッテリーを内蔵。2つのUSB出力ポートを備え、1ポートは最大出力2アンペアのためスマートフォンやタブレットなどの同時充電も可能だ。また、バッテリー残量を4段階で確認できるLED表示機能も用意した。本体サイズは68(幅)×156(高さ)×10(厚さ)ミリ、重さは207グラム。直販価格は4450円。
バッファロー「BSMPB07シリーズ」
バッファローの「BSMPB07シリーズ」は、容量1万400mAhのモバイルバッテリーだ。2台同時に充電できる2つのUSBポートを備え、出力は2.1アンペア出力と1アンペア出力の計3.1アンペア。バッテリー残量や充電状況が確認できるLEDインジケーターを備える。本体サイズは突起部分を除き76.5(幅)×24(高さ)×116.5(奥行き)ミリで、重さは約269グラム。価格は9765円。
ロジテック「LPB-104U2」
ロジテックの「LPB-104U2」は、容量10400mAhのモバイルバッテリーだ。1.2Aと2.1AのUSB出力ポートを各1つ装備し、最大出力3.3Aでスマートフォンとタブレット、またはスマートフォン2台を同時に充電できる。バッテリーはサンヨー製で、4つのLEDライトで充電状況・残量が確認可能だ。本体サイズは140(幅)×24.2(高さ)×60.2(厚さ)ミリで、重さは265グラム。標準価格は5980円。
●ぼくは!小さいのが好きだー! スリムコンパクトモバイルバッテリー
フォーカルポイント「Just Mobile Gum++ Aluminum」
フォーカルポイントの「Just Mobile Gum++ Aluminum」は、急速充電可能な最大出力2.5AのUSBポートを搭載。バッテリー容量は6000mAhで、残量を確認できる5つのLEDインジケーターも備えている。ボディには、手になじむように角を丸くしたラウンドデザインを取り入れた。本体サイズは約58(幅)×78(高さ)×24(厚さ)ミリで、重さは約131グラム。同社直販サイトの直販価格は9500円。
ETAL「瞬速2200」
ETAL internationalの「瞬速2200」は、付属の専用ホルダーを利用するとスマートフォン1回分の充電を15分で行えるという急速充電対応モデルだ。容量は2200mAhで、充放電耐用回数が1000回と長く安全性も高いリン酸鉄電池を採用。サイズは48(幅)×115(高さ)×14(厚さ)ミリで、重さは97グラム。価格は4980円。
OTAS「MiLi Power Nova」
OTASの「MiLi Power Nova 1」と「MiLi Power Nova 2」は厚さ約9ミリの薄型アルミボディに取り外し可能なmicro USBケーブルを内蔵したバッテリー。最大出力は2.4Aとなっている。側面には4段階でバッテリー残量を確認できるLEDを備えた。Nova 1が78(幅)×132(高さ)×8.9(高さ)ミリで、重さは約160グラム。容量は5000mAhだ。価格は8980円。Nova 2は102(幅)×172(高さ)×9.3(奥行き)ミリで、重さは約295グラム。容量は1万mAh。価格は1万500円。
マグレックス「ウルトラスリムバッテリーケースfor iPhone5/5S[MB09]」
マグレックスの「ウルトラスリムバッテリーケースfor iPhone5/5S[MB09]」は、容量2600mAhのバッテリーを内蔵した保護ケース。ケースの表面には指紋が付きにくく滑りにくいラバー塗装を施している。電源ボタンを押すとバッテリー残量を確認できるLEDライトが点灯する。本体サイズは61(幅)×133(高さ)×14(厚さ)ミリで、重さは74グラム。実売想定価格は5980円。
日立マクセル「MPC-RT2000」
日立マクセルの「MPC-RT2000」は、容量2000mAhのモバイルバッテリー。持ち運びやすい軽量・薄型設計で、製品とMicro USBケーブルが一体化しており邪魔にならない。サイズは突起部を除き58(幅)×115(高さ)×4.8(奥行き)ミリで、重さは約57グラム。価格は3300円前後。
[長浜和也,ITmedia]