
インターネット上の仮想通貨ビットコインをめぐって6日、現実世界で大騒ぎが持ち上がった。「ナカモト」と呼ばれる正体不明の考案者が、ついに姿を現したのだ。
米東部時間6日午前6時過ぎ、米誌ニューズウィークはビットコインの考案者を紹介するという記事を掲載した。ちょっと前はマニアの趣味に過ぎないとみられていたビットコインは、ここ1年間に80億ドル(約8230億円)規模に拡大した。この報道が真実だとすれば、ビジネス界における最も大きなミステリーの1つが解決することになろう。
ニューズウィークがビットコインの考案者である可能性が高いと伝えたのは、日系米国人の男性、サトシ・ナカモト氏。ウォール・ストリート・ジャーナルはこれについて確認できていない。
その後、AP通信は同日、ナカモト氏が2時間におよぶインタビューで、ビットコインとの関係を否定したと伝えた。
ニューズウィーク誌の報道は、ビットコイン市場の投資家やトレーダーの間を駆け巡った。ついに匿名の考案者が明らかになってしまったと落胆した人々もいれば、ニュースにほっとしたと漏らす投資家もいた。規制当局者は、現実世界に流れ出し、マネーロンダリングなどばかりでなく、日常的な商取引に使われるようになっている仮想通貨の真相についにたどり着けることを期待していると述べた。
この報道を受けて、ロサンゼルス近郊のナカモト氏の自宅には報道陣が詰め掛けた。2階建てのピンクがかったベージュ色の自宅は、近所の人々が集まるなか、カーテンが下ろされ、静まり返っていた。
しかし、数時間後にはニューズウィーク誌がナカモト氏と報じた人物に似た男性がこの家から姿を現し、集まった報道陣に近づき、「高価な」ランチをおごってくれるよう求めた。すし店で食事をご馳走すると1人の記者が申し出ると、2人は取材陣の人だかりをすり抜け、その記者の車に乗り込んで出発した。
ニューズウィーク誌によると、ナカモト氏は1959年に母親のアキコ・ナカモト氏が離婚した後、母親とともにカリフォルニア州に引っ越した。父親は仏僧で、再婚した。不動産の記録によると、テンプルシティーにあるナカモト氏の住居は母親の名前で登記されている。ニューズウィーク誌は、現在93歳の母親が今でもこの場所に住んでいると伝えた。
ナカモト氏の兄弟の1人、トクオ・ナカモト氏はサトシ・ナカモト氏について、科学と数学の才能があったが、ビットコインの考案者ではないだろうとの見方を示した。「彼(ナカモト氏)が何かを隠しているとは思わない。それほど賢いとは思わない」と話し、「主任研究者やチーフ・エンジニアだったことはない」と続けた。
ビットコインの熱狂的なファンの中には、匿名の考案者が明らかになることで、ビットコインの正当性が増すことになろうとの見方を示す人々もいた。ビットコイン企業を展開するテクノロジー起業家のジェレミー・アライアー氏は「お金に関しては、謎めいているというのはあまりいいことではない」と述べた。
しかし、ビットコインコミュニティーの一部はニューズウィーク誌の報道に憤りを感じている。
開発者たちが使用していたフォーラムから考案者が姿を消す10カ月前の2010年7月にビットコインのソフトウエアチームとともに働き始めたというプログラマーのジェフ・ガージック氏は、この記事は「彼(ナカモト氏)がビットコインを考案したという信頼できる証拠は全く提供していない」と述べた。ガージック氏は現在、ビットコインの中核コードの開発にかかわる5人のチームに所属している。
ビットコインコミュニティーでは、ビットコインの考案者は6億5000万ドル相当のビットコインを保有していると広く考えられている。ガージック氏は、調査の結果、考案者はこのプロジェクトの開始に当たって確保したコインを今でも保有しているようだと述べた。その上で、こうしたビットコインを使用したりドルに換金しようとしたりすれば、すぐに認識されると指摘した。
ナカモト氏の正体が暴かれる可能性は、ビットコインの匿名性を好む熱心なファンにとっては特につらいことだ。ジェレミー・アライアー氏は「非常に気の毒だ。実際、それがサトシ・ナカモト氏だとすれば、彼の選んだライフスタイルが劇的に変化することになる。それを望まない人にそんなことは起こって欲しくない」と語った。
ナカモト氏の近所に住む人々は、世界的なビットコインの考案者とされる人物があまりにも控えめにひっそりと暮らしていたことを知って、衝撃を受けたと話した。
ニューヨーク州金融サービス局(DFS)のベンジャミン・ロースキー局長は、DFSはナカモト氏が考案者だとすれば、ナカモト氏の話を聞くことに関心があるとしている。DFSはビットコイン関連会社に適用される新規制の設定に取り組んでいる。ロースキー局長はインタビューで、ビットコインの背後にあるコンピューターサイエンスのテクニカルな詳細を規制当局者が理解する上で、ナカモト氏は役に立つだろうとの見方を示した。
ナカモト氏はトクオ・ナカモト氏と6日に話した際、記者団が自宅前にキャンプを張っていると言っていたという。
ナカモト氏がランチをご馳走してくれるという記者と出かけたとき、記者団は1時間ほど2人の乗った車を追跡した。そして、この追跡劇はAP通信のオフィスで幕を閉じた。追っかけの記者団がビルを離れるよう求められときにはナカモト氏は車から出ていなかった。
1人の警備員が、AP通信の駐車場にまだ集まっていた十数人の記者団に対し、ナカモト氏は自宅に戻ったと伝えた。6日夜には、一部の記者団が引き続きナカモト氏の自宅前に陣取っていた。ナカモト氏の母親と名乗る年配の女性が、ナカモト氏とそこに住んでいると話した。この女性は日本のメディアに対し日本語で息子は家にいないし、自分はビットコインのことは何も知らないと話した。
その後、サトシ・ナカモト氏がドアを開け、それ以上何も話すことはないと語った。「邪魔しないで下さい、帰って下さい」と話し、母親を家に導き入れ、ドアを閉めた。
Tamara Audi, Robin Sidel and Michael J. Casey
中国の大連広播電視台の東京支社社長を務める中国人男性がこのほど、京浜東北線の列車内で乗客が落とした携帯電話が窓際にずっと置かれたままだったと驚きの体験を中国版LINE・微信で伝えたところ、中国のネット上に拡散し多くの反響を呼んでいる。
中国の掲示板・虎撲でも同話題が取り上げられ、関連スレッドが立てられた。支社長の男性は「深夜の車内は乗客もまばらで、絶えず乗り降りがあったものの、窓際に置かれた携帯電話はずっとそのままだった。しかもその携帯電話はiPhoneだったのに!」と写真付きで驚きを語っている
掲示板のスレ主は「本当にそんなことがあるのか?」と問いかけているが、ほかのネットユーザーからは「日本だったら十分にあり得る」、「日本はそういう国だ」など、日本の民度の高さを評価するコメントが続々と寄せられた。
しかし、別のネットユーザーからは「中国でも同じようなことがあっただろ。たしか、日本人が武漢市で自転車を盗まれたけど、数時間後には戻ってきたという話があった」と、中国も同様だとの主張が寄せられた。
これは、2012年に自転車による世界一周旅行をしていた日本人青年の河源啓一郎さんが、湖北省武漢市で自転車を盗まれたものの、数日後に闇市場から引き取られて戻ってきたという出来事を指している。
当時、外国人だから特別待遇で戻ってきたのだとの批判が相次ぎ、上記のコメントもこの出来事を揶揄(やゆ)したもので、そもそも自転車は盗まれたわけであり、警察の努力によって闇市場から取り戻されたため、明らかに「同様のケース」ではない。
また、「中国だって、お年寄りが道路で倒れていても誰も“拾おう”とはせず、そのままにしておくだろ」との指摘もあった。
中国では倒れていたお年寄りを助けようとした人が、お年寄りから逆に“この人に倒されてけがをした”などと訴えられ賠償請求されたケースが頻発。道端で誰かが倒れていても助ける人がほとんどおらず置き去りにされることがある現状に、皮肉を込めて述べたものだ。
寄せられたコメントを見ると、日本社会の民度の高さを称賛する一方で、中国社会の現状を皮肉りつつ嘆くコメントが多いのが印象的なスレッドであった。(編集担当:畠山栄)(イメージ写真提供:(C)Cosmin-Constantin Sava/123RF.COM)
2014年3月8日、消息を絶ったマレーシア航空機の搭乗名簿に掲載されていたイタリア人とオーストリア人が実際には搭乗していないことが分かった。いずれも過去にパスポートを盗まれており、別人がなりすまして搭乗した可能性がある。財新網が伝えた。
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イタリア人はタイに滞在しており、家族に電話で連絡し、無事だと伝えていた。オーストリア人は自国におり、外務省職員と連絡がついている。いずれも以前タイでパスポートを盗まれたことがあると話している。(翻訳・編集/TH)