
日本郵政は7日、前社長の坂篤郎氏らグループ3社の顧問24人の退任について、新藤義孝総務相に報告したと発表した。また、顧問24人の年間報酬は総額約2億3000万円に上ることも明らかにした。
同日記者会見した西室泰三社長は、坂氏の顧問就任について、「当社の顧問規定で業務の引き継ぎの必要性から就任していただいたが、委員会等設置会社の手続きに基づいたもので、顧問任命の(総務省への)報告義務はなかった」と述べた。
ただ、来春以降の株式上場に向けて「基盤整備の一環として顧問は多すぎるので整理を検討していた。タイミングは早まったが、全員に退任をお願いすることにした」と説明。5日付で顧問を退任した坂氏のほか、日本郵政5人、日本郵便11人、ゆうちょ銀行7人の計23人の顧問も31日付で退任する。
坂氏の年間報酬は1000万円だったが、半年分の500万円に減額された。その他の顧問の報酬も契約期間短縮分が差し引かれる予定だ。
プロ野球阪神の呉昇桓(オ・スンファン)がホーム球場の甲子園球場でのデビュー戦を成功裏に終えた。
呉昇桓は8日、甲子園球場で行われた日本ハムとのオープン戦に登板し、ホームのファンと初めてあいさつを交わした。セーブ状況でない5対6で後れを取った9回に5人目の投手として登板した呉昇桓は1イニング1被安打1四球1奪三振無失点を記録した。
呉昇桓は最初の打者の中島卓也を捕手前ゴロで処理し順調に出発した。だが、続く村田和哉にフルカウントの勝負の末に四球を許した。引き続き杉谷拳士に中前安打を打たれ1死1・3塁の危機に置かれ、杉谷が盗塁に成功し1死2・3塁となった。
だが、呉昇桓は失点しなかった。彼は西川遥輝を空振り三振に押さえ一息ついた。続く2死2・3塁で北篤を中堅手飛打で処理しイニングを終えたこの日の投球数は24球で、直球最高スピードは148キロまで出た。
【カイロ=大内清】サウジアラビア政府が7日、エジプトを発祥の地とするイスラム原理主義組織ムスリム同胞団などをテロ組織に指定し、警戒をいっそうあらわにしている。底流には、シャリーア(イスラム法)による統治を通じた「神の主権」確立を目指す同胞団イデオロギーの広がりが自国の王権を揺るがしかねないとの懸念がある。
サウジからの報道によると、同胞団のほかにも、内戦下のシリアで活動する国際テロ組織アルカーイダ系の「ヌスラ戦線」や「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」、イスラム教シーア派の一派とされるイエメンのザイド派勢力、レバノンのシーア派組織ヒズボラがテロ組織に指定された。
サウジは1950年代以降、エジプトで王政を打倒したナセル元大統領に対抗するため、同国で弾圧を受ける同胞団メンバーを教師などとして多く受け入れてきたことで知られる。
しかし、それによって政治変革を強く志向する同胞団のイデオロギーがサウジ国内にも浸透。特に、主権は神のみにあるとする「神の主権」論を唱え66年にエジプトで処刑された同胞団の理論家指導者、サイイド・クトゥブの思想は、アルカーイダを創設したオサマ・ビンラーディン容疑者(2011年5月死亡)にも大きな影響を与えた。
アルカーイダはサウジ王室の権威を否定しているだけに、同国支配層からみれば、同胞団の思想的影響力は大きな脅威といえる。
同胞団とアルカーイダ系の過激派組織を同一視することはできないが、サウジとしては、昨年7月にエジプトのクーデターで同胞団主導のモルシー政権が倒れ、同胞団が弱体化している今の時期が、締め付けを強める好機と判断したものとみられる。