
日本スケート連盟がようやく重い腰を上げた。
ソチ五輪で男女ともメダルなしに終わったスピードスケートの改革を図るため外国人指導者を招聘(しようへい)するのだ。すでにスケート連盟の橋本聖子会長(49)が、来季からの日本代表監督について「(外国人指導者の招聘を)私の中では決めている」とし、次期監督の人選に入ったことを明かしている。
再建の切り札として浮上しているのはイタリア人指導者のマウリツィオ・マルケット氏(58)。母国イタリアとロシアでナショナルチームの監督を務め、2人のメダリストを輩出するなど、欧州のスピードスケート界ではその手腕を高く評価されている。現在はロシア女子代表コーチを務めており、契約が切れる今季終了を待ってオファーを出すとみられる。他にもソチのスピードスケートで23個のメダルを獲得した強豪のオランダ人コーチなどもリストアップしているそうだが、交渉は難航が予想される。
■コーチの年俸3000万円
スピードスケートの優秀な指導者は世界的に見ても少ないため、名コーチの報酬が高騰。ロシアは女子を強化するため、マルケット氏にスピードスケートとしては高額な年俸3000万円を支払ったといわれる。
スケート連盟はアマチュア競技団体の中では資金が潤沢とはいえ、連盟内部からは「指導者に高い給料を払う必要はない」などと批判の声が相次いでいるという。
ソチでメダルを逃した小平奈緒(27=500メートル5位、1000メートル13位)のように日本での強化に限界を感じ、海外での武者修行を希望する選手が増えている。「指導者にカネかけるなら、海外遠征を増やしたり、スケート留学させるなど選手強化に使うべき」と話す選手もいるほど。
スピードスケートの復権は「強化はおカネが全て」と断言する橋本会長だが、問題は、その使い方である。